コラム
健康診断は受けた後が大事
厚生労働省では、労働安全衛生法に基づく一般定期健康診断の実施と、結果についての医師の意見聴取・意見を踏まえた就業上の措置の実施について、事業者に対して改めて徹底してもらうことを促すために毎年9月を『職場の健康診断実施強化月間』と位置付けて集中的・重点的に啓発を行っています。
個人事業主の方、定年退職をされた方、被保険者・被扶養者の方など、職場の健康診断がない方も特定健診を定期的に受け、まずはご自身の身体の状況を知りましょう。
健康診断の目的
健康診断が近づいてくると、結果を少しでも良くしようと慌てて食事の調整やダイエットに取り組む方がいらっしゃいます。健康を気にするきっかけとしてはいいのですが、健康診断をゴールとした取り組みになってしまうのは、本来の健康診断の目的とは異なります。
本来の健康診断の目的は、主に以下の2つになります。
① 健康診断の結果をもとに健康状態を把握し、生活習慣の見直し・改善をすることで病気を予防すること。
②自覚症状のない病気を早期に発見し、速やかな治療につなげること。
①のことを一次予防、②のことを二次予防といいます。健康診断は病気を予防するために受けるものなので、健康診断に向けて短期的に生活習慣を気にするのではなく、健康診断の結果をもとに長期的な生活習慣の見直し・改善をすることが重要です。

生活習慣病を予防するための運動
厚生労働省『健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)』によると、心筋梗塞・脳梗塞などの冠動脈疾患、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の罹患発症リスクは、身体活動量が多いほど低くなるといわれています。
身体活動量を増やすことや有酸素運動を行うことで、消費エネルギーが増えて内臓脂肪の蓄積を抑制することができます。また、内臓機能の活性化、糖・脂質代謝の改善、血流や血管壁の伸張性の改善、肥満の予防・改善、血糖値・脂質・血圧などの状態改善が期待できます。
運動を行うことで体力や持久力が向上すれば、身体活動量も確保しやすくなります。筋肉量が増えて代謝が向上することは糖尿病や耐糖能異常の予防に有効とされており、虚血性心疾患、脳梗塞、大腸がんなどの発症リスクも低下させる効果があるといわれています。
まとめ
健康診断は、健康状態を把握して生活習慣の見直し・改善をすることで病気を予防すること、自覚症状のない病気を早期に発見して速やかな治療につなげること、を目的にしています。身体は日々の生活習慣の積み重ねによってできていますので、健康診断の結果をもとに長期的な生活習慣の見直し・改善に取り組んでいきましょう。
メディカルパーソナルジム シープスでは、生活習慣病の予防・改善に力を入れています。生活習慣には食事・運動・飲酒・喫煙・睡眠・ストレスなどが影響しますが、医師や管理栄養士との面談ができるコースをご用意しているので、運動だけでなく生活習慣全般にわたって専門的な相談やアドバイスが可能です。
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